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ここクリニック皮フ科アレルギー科

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アレルギー科

Medical

Medical①採血によるアレルギー検査について(※中学生以上が対象です)

当院では、アレルギーのスクリーニング検査として、「view39」と言う血液検査を採用しています。view39は、主要なアレルゲン39種類を同時に測定することができます。数mL程度採血をして、1週間後に結果がでます。

採血は診察(初診)と同日に可能です。1週間後を目安に再診いただき、アレルギー専門医である院長が結果について、詳細に説明し、生活や食事指導を行います。必要に応じて、追加の検査を行います。 view39の採血検査は、5000円程度(3割負担)かかります。39項目も検査が不要な場合は、明らかに特定のアレルギー反応が疑われる場合は、特定のアレルゲンに絞った採血をおすすめすることもあります。また、採血だけではアレルゲンを特定できないケースも多くあります。特に、食事系のアレルゲンについては、採血で偽陰性(本当はアレルギーがあるけど、採血結果では陰性と出てしまう)となってしまうことがあります。これまでの患者さんのエピソードから、食物アレルギーが疑わしい場合は、追加の検査を行う必要があります。

その場合は、皮膚テスト(プリックテスト、パッチテスト)や、実際に摂取してもらう試験を行うこともあります。症状に応じて、各種組み合わせて診断、治療を行っていきます。当院では、中学生以上の方を対象に検査を実施しています。中学生以下の方は、小児科へ相談してください。

 

 

<関連するコラム>

専門医と一緒にアレルギーの原因を調べよう~view39の検査について~

Medical②皮膚テストについてープリックテストー

プリックテスト

即時型のアレルギーのタイプを調べる検査です。即時型とは、名前の通りすぐにアレルギーが出る反応です。食物アレルギーや花粉症、ハウスダストアレルギーなどが含まれます。特に、食物アレルギーは、採血で偽陰性(本当はアレルギーがあるけど、採血結果では陰性と出てしまう)となってしまうことがあるため、確定診断にはプリックテストを追加する必要があります。

<プリックテストの方法>

疑わしいアレルゲンを持参して頂き、プリック針を用いてほんの一部を皮膚に押し付けます(腕の内側で行うことが多いです)。15分後に、その部位に皮疹(赤みやじんましん)ができてないかを診察します。皮疹(赤みやじんましん)が出たら、陽性と判断します。

ごく少量ではありますが、疑わしいアレルゲンを実際に投与する試験であり、わざとアレルギーを誘発させ、原因を特定するテストです。アナフィラキシーなどの重篤な症状である場合、誘発試験はリスクを伴うことから、施行できない場合があります。また、花粉症やアレルギー性鼻炎などで、抗アレルギー薬を飲んでいる場合は、テストの3日前から休薬する必要があります。

持参していただくアレルゲンだけではなく、特定のエキスを用いて検査する場合もあります。当クリニックでは、プリックテスト用のエキスの取り扱いがないため、より詳しい検査を希望される場合は、大学病院などに紹介させて頂きます。

ある程度のリスクを伴う検査であり、適応は慎重に判断する必要があります。初診と同日には、行うことはできません。必要性を判断し、危険性を理解していただいた上で、行っていきます。保険適応の検査で、費用は1000円程度(3割負担)です。結果はその日にわかります。

Medical③皮膚テストについてーパッチストー

パッチテスト

遅延型のアレルギーのタイプを調べる検査です。遅延型の反応は、化粧品や染毛剤による「かぶれ」や、金属アレルギーなどの症状で、皮膚には湿疹として現れることが多いです。採血では調べられないため、原因の特定にはパッチテストが必須となります。

<パッチテストの方法>

パッチテストは、アレルゲン(金属、化粧品の添加物など)が染み込んだシートを皮膚(腕か背中)に貼り、その状態で2日間過ごして頂きます。2日後に再度来院頂き、シートを剥がして「かぶれ」が生じていないか診察をします。アレルギー反応は遅れて出現することもあるため、翌日(貼付してから3日後)にも受診して頂く必要があります。

特に金属アレルギーが疑われる場合は、貼付してから1週間後に症状が出る場合もあり、1週間後に再診が必要になる場合もあります。

▷スケジュール例◁

水曜:パッチテストのシートを貼る

⇅ (この期間はシートのアレルゲンが流れないように、汗をかく運動や入浴は禁止)

金曜(2日後):シートを剥がして診察

土曜(3日後):診察

翌週の水曜:診察(金属アレルギーが疑われる場合)

当院では、佐藤製薬のパッチテストのシートを用いています。このシートで検査可能な項目は、以下のものになります。このテストで原因がわからない場合、これらの項目以外のアレルギーが疑われる場合は、大学病院などで詳しい検査が必要になります

<関連するコラム>

かぶれの原因を調べようーパッチテストという検査を知っていますかー

Medicalすぎ花粉症の新しい治療ーゾレアー

昨年度から、通常の治療では症状が抑えられない重症なスギ花粉症の方に、「ゾレア」という注射が使用できるようになりました。「ゾレア」は、これまで重症な慢性じんましんや気管支喘息の患者さんに使用されていた注射製剤です。花粉が飛散している時期に1回/月の皮下注射をすることで、症状が抑えられます。通常の治療で症状が抑えられていない患者さんは、一度ご相談ください。

 

ゾレア