典型的なじんましんは、蚊にさされたような発疹がでます。
「かゆみを伴う盛り上がった赤い皮疹」ができて、数時間以内に消える症状が現れます。急激に全身にでてしまうと、体が熱をもつような感じがしたり、かゆくて、眠れなくなることもあります。軽い症状でも、仕事や勉強に集中できないこともあります。
治療は飲み薬(抗アレルギー薬)が中心で、塗り薬は補助的に使用する程度です。抗アレルギー薬は、じんましんにとてもよく効くと言われています。しかし、1種類の薬では効果が得られない場合もあり、数種類の薬を併用したり、注射製剤を使用する場合もあります。
注射製剤は、「ゾレア」という薬で、もともと気管支喘息の治療に使用されていた薬です。難治性のじんましんにも効果があるとわかり、保険適応になりました。当クリニックでも難治性のじんましんの患者さんを対象に治療を行っており、高い効果を確認しています。飲み薬を飲んでも改善しないじんましんの方は、ゾレアによる治療の適応になる場合がありますので、ご相談ください。
通常は、1か月に1回、2本皮下注射をします
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