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ここクリニック皮フ科アレルギー科

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院長コラム

Column

  • 2020年5月19日

アトピー性皮膚炎の診断について専門医が解説します

こんにちは。ここクリニック院長おかだりかです。
アトピー性皮膚炎は、肌に痒みを伴う湿疹が現れ、よくなったり悪くなったりを「慢性的」に繰り返す皮膚炎です。子供の頃にアトピー性皮膚炎を発症し、大人になるにつれ軽快傾向になる場合や、大人になってから発症することもあります。
一時的な湿疹だけでは、アトピー性皮膚炎という診断はできません。診断には「慢性的に繰り返してる皮疹」を確認することが大切です。
ここでは、アトピー性皮膚炎の診断と治療について詳しく解説していきます。

アトピー性皮膚炎の確定診断

アトピー性皮膚炎は、日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインによると、「増悪・寛解を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」と定義とされています。一時的に湿疹ができただけでは、確定診断はできません。

アトピー性皮膚炎は、症状が現れる年齢によって、湿疹が生じる部位に特徴があります。
乳児期には頭や顔から湿疹が生じ、次第に体や手足に拡大していきます。
幼小児期には、首の辺りや肘の前や膝の後ろなどに湿疹が生じやすくなります。
思春期・成人期には顔面を含む上半身に皮疹が強く出る傾向があります。

小児期にアトピー性皮膚炎があり、一旦落ち着いた後に、成人になってから顔、頭を中心に再度症状が出現する場合も多くあります。

アトピー性皮膚炎の診断基準

難しい単語が続きますが、「慢性的に続く左右対称的な、かゆみを伴う皮疹」が特徴になります。よって、1回の診察では判断できないことがあるので、経過をしっかりみていくことが大切です。

(参考)

日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2018 年版

アトピー性皮膚炎の発症は予防できるか

アトピー性皮膚炎になったらどうしよう、予防方法はないですか、とに聞かれることがあります。アトピー性皮膚炎の人は、もともと皮膚が乾燥しやすいく、皮膚のバリア機能が低下しているとが多いです。確実に発症を予防できる方法はありませんが、保湿などのスキンケアをしっかり行うことが発症の予防につながります。食物アレルギーの発症要因としても、口まわりの乾燥や皮疹があるため、食べるときに食べ物がつくことで感作されて発症する「経皮感作」という機序がわかってきています。
アトピー性皮膚炎だけではなく、食物アレルギーの発症予防のためにも、保湿を含めた日々のスキンケアはとても大切です。

スキンケアをしっかりしよう

スキンケアの方法としては、入浴やシャワーの後には、できるだけ早く保湿をした方がよいといわれています。時間がたつにつれ、どんどん乾燥していってしまいます。保湿剤は自分に合ったものを選び、入浴後は必ず使用し、その他は乾燥の強さに応じて、1日数回塗りましょう。冬はワセリンなどの保湿効果が高いもの、夏はさらっとした乳液タイプのものを使用するなど、季節に応じて保湿剤をわけてもよいでしょう。

症状が軽い場合は、保湿をしっかりするだけでかゆみや皮疹が改善することもあります。日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインでは、治療によりアトピー性皮膚炎の症状が治った後も、保湿を続けることで正常な状態を維持することが期待できると記載されています。

まとめ

アトピー性皮膚炎の確定診断は、一時的な湿疹だけではできず、1回の診察だけでは診断できないケースもありますが、繰り返す湿疹が生じるときは、アトピー性皮膚炎の可能性を考える必要があります。保湿を含めた日々のスキンケアは、アトピー性皮膚炎の発症予防だけではなく、治療にもとても大切です。正確な診断のもと、適切な治療とスキンケアで、快適に過ごせるようにしましょう。

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