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ここクリニック皮フ科アレルギー科

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院長コラム

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  • 2020年5月24日

帯状疱疹とはー原因・症状・治療法などについて解説しますー

こんにちは。ここクリニック院長おかだりかです。帯状疱疹という皮膚の病気を知っていますか。
帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水痘(みずぼうそう)のウイルスが身体の中に潜伏し続けていて、疲れやストレスなどで免疫機能が低下したことをきっかっけにして、ウイルスが再活性化することで発症します。ここでは、帯状疱疹が発症する原因、症状の特徴、治療法、また、人にうつる危険性はあるのかなどを詳しく解説していきます。

帯状疱疹とは

帯状疱疹とは、子供のころにかかったVZVウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が要因となり発症します。子供のころにかかった水ぼうそうは、完治したかのようにみえますが、ウイルスは完治した後でも体の神経節に潜伏し続けます。潜伏しているだけでは、ほとんど症状はありません。しかし、加齢や過労、ストレスなどで免疫機能が弱くなった時に、ウイルスが再び活動を始めると、帯状疱疹が発症するのです。
帯状疱疹は、日本では6~7人に1人がかかると言われており、どの年齢でも起こりますが、10~20代と50代以降に多く発症します。特に、高齢者が発症すると、痛みが長く残る「帯状疱疹後神経痛」が後遺症として残ることがあり、皮疹が治った後に、神経痛が続くことがあります。

帯状疱疹の症状の特徴

帯状疱疹は、体の左右どちらか一方にでる

帯状疱疹の症状は、体の左右どちらかの片側に帯状に症状がでます。皮疹より先に、「ピリピリ」「チクチク」とした痛みが出現することが多く、原因検索のため、採血やCTなどの検査が行われることもあります。そして、特に異常がなく経過をみていると、その数日後に赤いボツボツや、水ぶくれが現れ、帯状疱疹であったと診断されることもよくあります。帯状疱疹は、身体のどこにでも起こります。
胸やお腹、背中は特に発症することが多い部位であり、顔面(三叉神経領域)も発症しやすい部位になります。顔に出る場合、見た目にも影響するだけではなく、眼や耳の合併症も生じることがあるので、注意が必要です。

顔に発症する帯状疱疹は、合併症に注意

三叉神経という神経の支配領域である顔に帯状疱疹が発症した場合、眼や耳の合併症がおこることもあります。眼の付近で発症した場合、結膜炎や角膜炎が起こり、ひどい場合、視力障害が起こることもあります。また、耳の付近で発症した場合、「ラムゼイ・ハント症候群」という合併症が起こることがあります。発症すると、顔面神経麻痺や味覚障害や聴覚障害といった症状が起こることがあります。

参考
日本皮膚科学会|Q&A

帯状疱疹の治療法

基本は、抗ウイルス剤

これまで説明したとおり、帯状疱疹は、身体の中で潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化したことで再発しているため、「抗ウイルス薬(アメナメビル、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル)」による治療が基本になります。体の一部の限局している場合は、飲み薬の治療を外来で行います。2017年に新しい薬(アメナメビル)が登場し、飲み薬は1日1回でよくなりました(それまでは、1日3回で腎障害の程度で調整する必要がありました)。
顔に広くでている、体のいろいろな部位に出ている、基礎疾患があるなどの重症な場合は、入院のうえ、点滴による治療が必要になる場合もあります。

痛み(神経痛)の治療

帯状疱疹は、水ぶくれなど皮膚の症状だけでなく「痛み」が起こります。最初の痛みは皮膚や神経の痛みですが、皮膚が治ったあとも痛みが続く場合があります。これは、神経が損傷した結果生じる神経痛です。神経痛は、軽度の場合もあれば、人によっては夜も眠れないほどの痛みが起こることもあります。皮膚症状が重症だったり、高齢者に神経痛は残りやすいと言われています。神経痛は、身体が冷えてしまうと痛みはより悪化するため、患部は温めるようにしましょう。

初期では非ステロイド抗炎症薬などのいわゆる「痛み止め」が使用されますが、「帯状疱疹後神経痛」になると、一般的な鎮痛剤では痛みを抑えられない場合があり、抗うつ薬や抗けいれん薬などが使用されることもあります。数カ月から数年もの間、痛みが続くこともあり、疼痛治療のためにペインクリニックなどで神経ブロックを行ったり専門的な治療が必要になることもあります。
早期に治療を行うことで、神経痛を予防できる場合もありますので、帯状疱疹かもと思ったら、早めに皮膚科を受診しましょう。

まとめ

帯状疱疹は、痛みが先行することが多いため、他の内臓疾患との鑑別が難しいこともあります。しかし、帯状疱疹は治療が遅れると症状が悪化したり、神経痛が残ってしまうこともあります。帯状疱疹かも、と思ったら早めに皮膚科を受診することが大切です。また、帯状疱疹は疲れが溜まっている時などにに発症しやすいです。帯状疱疹にならないためには、日頃からバランスの良い食事と十分な睡眠をとって、免疫力を低下させないようにしましょう。

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